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この詩人のフレーズ 7 - 井上朝之

2019/04/19 (Fri) 11:00:41

「人と人との間には風が吹いている」(一連)、「人と人との間には川が流れている」(第二連)に続き、三連で「人と人との間には人が住んでいる」が登場する。人と人との間と書いて人間、その一筋縄でいかぬ関係の複雑さを詩人はこう表現している。その直前のフレーズ「私をめぐる 孤独の深さ」に、この詩人の深い憂愁が窺がえる。この詩のテーマは恋、それも片恋だが、勿論、様々な場面でも通用しよう。
 この詩は、『デジタルの少年』の中に収められている作詞集「わたしはだあれ」の中の一つだが、何と池辺晋一郎が曲をつけている! 更に驚きなのは三田は高校時代美術部に属し、その顧問が、シベリヤ抑留体験を絵にしたことで有名な画家、香月泰男だったというのだー。文学、美術のみならず音楽にも通じている三田が、あのちあきなおみの歌について「生きる哀しみ」という調べ・リズム、美に抱擁され(平成二三年三日)ると、評しているのも興味深い。、

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